「渡辺式」家族看護のモデル開発の経緯:文科省科学研究費を使って

2008年、渡辺と柳原が出会って以降、<「渡辺式」家族-看護師パターン10>と<「渡辺式」家族関係パターン7>を共に見出してきました。これらで、相互の人間関係における悪循環パターンが明らかにできたことにより、解決に向けたパターンごとの支援の方向性も明確にできるようになりました。こうして渡辺式家族アセスメントモデルは、渡辺式家族アセスメント/支援モデルへと進化を遂げることになったのです。
そして今、<「渡辺式」家族看護『見える化』シート>が、「困った場面課題解決シート」から改訂されて開発されました。この間のモデルやシートの開発には、「文科省科学研究費」が断続的に使われ、研究はアクションリサーチ法で行われてきました。
すでに<「渡辺式」家族-看護師パターン10>と<「渡辺式」家族関係パターン7>は製本されていますので、ここでは、<「渡辺式」家族看護『見える化』シート>を中心に、説明していきます。

文科省「科学研究費助成」と「渡辺式」の研究開発

「渡辺式」の研究開発に関係した/現在もしている「科学研究費助成」は以下の4本12年間になります。 また研究助成を受けて、日本家族看護学会でのワークショップおよび国際学会、論文は下記になります。

文科省「科学研究費助成」

  1. 文部科学省科学研究助成基盤研究C(研究番号20592927)研究代表者:柳原清子 期間:2009〜2011年タイトル:がん患者家族の「意思決定プロセスモデル」の検証と決定プロセスでの家族システム変動の研究
  2. 文部科学省科学研究助成基盤研究C(研究番号24593531)研究代表者:柳原清子 期間:2012〜2014年タイトル:がん看護臨床での「家族-医療者コンフリクト」の予防的看護介入スキルの開発-システム的円環コミュニケーションアプローチ
  3. 文部科学省科学研究助成基盤研究C(研究番号15K11683)研究代表者:柳原清子 期間:2015 〜2017年タイトル:多死時代における「死別の時」の家族リジリエンス査定と家族システム調整スキルの開発
  4. 文部科学省科学研究助成基盤研究C(研究番号18K10186)研究代表者:柳原清子 期間:2018 〜2021年タイトル:多死時代の「生き方・生き場所」を支える家族調整スキル開発とICTを用いた普及

日本家族看護学会でのワークショップ

1. 柳原清子、渡辺裕子:「渡辺式」家族・看護師関係パターン10 -臨床での「コンフリクト(もめ事)」に焦点をあてて-.第17 回日本家族看護学会.2010
2. 柳原清子、渡辺裕子:「渡辺式」家族間調整における関係パターン7 -家族間での「葛藤・もめ事」に焦点をあてて-.第18 回日本家族看護学会.2011
3. 柳原清子: 解決志向型家族アプローチ-「渡辺式」家族アセスメント/支援モデルその3.第19 回日本家族看護学会.2012
4.  柳原清子: 「渡辺式」家族アセスメント/支援モデル その4-解決志向的アプローチのパターン分類.第20 回日本家族看護学会.2013
5. 柳原清子、佐藤律子、櫻井大輔、三枝真理、榎本美由貴、松本修一、石渡未来:「渡辺式」家族アセスメント/支援モデル その5 -思決定支援モデル-.第21 回日本家族看護学会.2014
6-1.

柳原清子、木村藍子、藤井淳子、今井美佳、福山幸子、横田益美、浅野悠佳:「渡辺式」家族アセスメント/支援モデル その6 -ここまで来た「渡辺式」!意思決定支援モデルの解説-.第22 回日本家族看護学会.2015

6-2.

佐藤律子、櫻井大輔、三枝真理、園川雄二、榎本美由貴、松本修一、石渡未来、森川真理、宇都宮望:家族支援CNS登場!『家族の不仲・もめごとの調整術』-現場志向の家族アセスメント/調整スキルの解説-.第22 回日本家族看護学会.2015

7-1.

柳原清子、木村藍子、藤井淳子、澤田紀子、今井美佳、福山幸子、横田益美、浅野悠佳、樋口薫:「渡辺式」家族アセスメント/支援モデル その7 -”「渡辺式」看護介入システムモデル”の紹介-.第23 回日本家族看護学会.2016

7-2.

松本修一、石渡未来、森川真理、園川雄二、榎本美由貴、三枝真理、佐藤律子、櫻井大輔、宇都宮望:家族支援CNS登場!-”仲良き家族は美しいのだろうか?” -現場志向の家族アセスメント/調整の実際-.第23 回日本家族看護学会.2016

8-1.

柳原清子 松本修一 三枝真理 佐藤律子 木村藍子 樋口薫:「渡辺式」家族アセスメント/支援モデル その8 -地域包括ケア時代の家族支援スキルとは何か-.第24回日本家族看護学会.2017

8-2.

櫻井大輔 園川雄二 石渡未来 森川真理 榎本美由貴 木村藍子 藤村望 :原点回帰!やってみよう「渡辺式」家族アセスメント/支援モデル. 第24回日本家族看護学会.2017

9-1.

柳原清子 三枝真理 澤田紀子 佐藤律子 福山幸子 (渡辺裕子);「渡辺式」家族アセスメント/支援モデル その9-「家族の見立て」、「家族像」、「リフレ―ミング」、「仮説」:概念を渡辺式で切る。第25回日本家族看護学会.2018

9-2. 今井美佳 藤井淳子 松本修一 櫻井大輔 園川雄二 石渡未来 森川真理:家族看護の「仮説:一次家族推論」をどう立てるか―渡辺式家族アセスメント/支援モデルの活用から.第25 回日本家族看護学会.2018

 

国際家族看護学会

1. YANAGIHARA Kiyoko, WATANABE Hiroko:Japanese Style Family Nursing Model-Watanabe-Style Family Assessment and Supporting Model : Characteristics, Theoretical Background Practice and Research-. The 10th International Family Nursing Conference. 2011
2. YANAGIHARA Kiyoko:Conflict Patterns between Healthcare Providers and Families and the Family Nursing Intervention in Clinical Oncology Practice Using Watanabe-Style Family Assessment and Supporting Model.The 11th International Family Nursing Conference. 2013
3. YANAGIHARA Kiyoko, SAEGUSA Mari, ASANO Yuka: Grief and Bereavement Due to Loss of a Sibling to Cancer in Adulthood: Transformations of Families. The16th World Congress of Psycho-Oncology. 2015
4. YANAGIHARA Kiyoko ,SAKURAI Daisuke, SATO Ritsuko, MATSUMOTO Nobukazu: Nursing Interventions for Addressing Patterns of Conflict between Families and Medical Systems. The 12th International Family Nursing Conference. 2015
5.  YANAGIHARA Kiyoko ,SAWADA Noriko, FUJII Atsuko: Examination of interfamily adjustments and skills of F-CNSs. The 13th International Family Nursing Conference. 2017

 

「渡辺式」家族看護見える化シートとシート使用に関して

「渡辺式」家族看護見える化シートは、《「渡辺式」シートⅠ:事例情報シート》と《「渡辺式」シートⅡ: 人間関係「見える化シート》《「渡辺式」シートⅢ:支援方策、実施、評価シート》の3部作で、用途に合わせて、どこからでも記入が開始できる仕組みになっています。用途は下記となります。

☆事例検討会・カンファレンス(シートⅠ, シートⅡ, )

☆コンサルテーション(シートⅠ, シートⅡ)

☆個人での振り返り/事例研究/事例レポート(シートⅠ, シートⅡ, シートⅢ)

この「渡辺式」家族看護見える化シートはどなたでも自由に使えます。シートは印刷して、自由にお使いください。また使用しての事例分析に関するご質問やご意見は、「渡辺式」家族看護研究会までお寄せください。